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Core 2 Duo P8400 搭載の中古一体型PC 富士通FMV EK/C50を購入【コラム】

富士通のC2D世代一体型PCであるFMV EK/C50を行きつけのリサイクルショップで発見したのでゲット。ブログの写真では伝わらないが結構な美品である。価格はなんと1000円だった。状態は付属320GBのHDD異常とのこと。

FMV EK/C50は非常によくできた質実剛健と行った感じの見た目。ビジネス向けのPCかと思ったが一般向けに発売されていたエントリーモデルだ。

HDDを交換してOSをいれてみたので記録として残しておく。

FMV EK/C50

第2世代のC2Dは現代でもギリギリ(3Dゲームやクリエイティブな作業を望まないならば)通用する世代のPCだと思う。当時はVista世代なので今Windows 10で運用するほうがサクサク動く。

これより前の世代のノートや一体型PCも捨て値で拾えることがあるけど、実用には耐えない。主に動画再生面やメモリ面で限界が訪れることが多い。

FMV EK/C50 スペック

発売時点の主なスペックは以下の通り。

  • CPU: Core 2 Duo P8400 2.26GHz
  • Mem: DDR3-SDRAM 標準 2GB 最大4GB
  • HDD: 320GB 7,200rpm
  • チップセット:Intel GM45 Express(1066MHz)
  • オンボードGPU:Intel GMA 4500MHD
  • 液晶:19型ワイド液晶 一体型
  • スーパーファインVX液晶、WXGA+、1440×900
  • DVDドライブ:CD-R/-RW・DVD±R DL/±RW/-RAM
  • LAN: Gigabit LAN
  • Windows Vista Home Premium with SP1

参考:https://www.fmworld.net/fmv/pcpm0812/deskpower/ek/index.html

今回手に入れたものもほぼデフォルト通りのスペックだった。

動画視聴には十分

第二世代C2Dである点、チップセットにGM45 Expressを積んでいる点が好感。

この世代のGMA 4500MHDならばHD動画の再生能力は十分である。youtubeでも720Pの動画なら軽く視聴できるのが助かる。CPUパワーによっては1080pもイケる。

一体型なのでグラボは搭載できるスペースがないし、3D性能はあまりよくない。ほぼ同スペックのノートPCであるvaio VGN-FW30B という手持ちのATI Mobility Radeon HD 3470 搭載機と比較すると3D性能は劣るのは仕方ない。あくまで動画までという割り切りは必要。

WXGA+、1440×900 液晶なので19インチサイズの割に荒い感じもあるが、なかなかにファインに映る。グレア処理されているので動画の垂れ流しに最適。

しっかりした筐体

シンプルな外観だが作りはしっかりしている。プラスティックもしっかりクリアが塗装されていて筐体の剛性もある。

特に気に入ったのが省スペース性の高さと「スイーベル&チルト機能」だ。回転する台座がついており左右80度ずつ、上下15度の範囲で自由に向きを変更することができる。使いやすい。欲を言えばフロントにUSBポートが欲しかったが、外観を損なうのでなくてもいいかな。

内部のアクセスの良さ

今回手に入れてから早速メモリとHDDの変更を行ったがドライバーも必要なく簡単にアクセスできた。外装は手回し式のネジ2本で外すことができる。このあたりはコンシューマー向けよりもビジネスPCのような感じだ。

マザーボードを確認するとPCI Expressスロットが一つ空いていた。ライザーカードが必要だが地デジチューナーの取り付けに良さそうだ。

動作確認

近所のリサイクルショップでは通常この世代のPCでも3000円程度はするものだが、本機は1000円と安かった。HDD異常でBIOS時点で認識しない。HDD固有の問題だと思われるが問題切り分けに掛ける時間を惜しんでのことだろう。

HDD 320GB: Western Digital WD3200 AAJS

載っていたHDDがこちら。WD3200 AAJS である。

BIOS時点で認識していない。基盤を外して接点洗浄を試みるが改善せず。

この時代のWD320GBのHDDは個人的にトラブルに出くわすことが多い気がするが、古いものなので仕方がないとも言える。まあ廃棄物だな。

余っていた別のHDDを搭載したら普通に認識できたのでOK。

メモリ増設

Windows 10での運用を考えているので標準のメモリ2GBでは絶望的に足りない。余っていたDDR3メモリ2GB を搭載して計4GBで運用することにする。

メーカーの仕様では4GBが上限となっているが、G45 Expressは最大8GBまで搭載できるはず。4GBモジュールがあればさらなる増強が可能だろう。

無事動作

OSをインストールする。Windows 10からこのあたりのメジャーなメーカーPCならドライバの心配をしなくて良くなったのがありがたい。

付属のキーボードは懐かしのPS/2接続。コンパクトで使いやすい。日本のメーカーPCにありがちなワンタッチボタンがついている。地味に音量ボタンは使えたりする。

FMV EK/C50 をさらに改造したい。 アップグレードパス

さて、手持ちのパーツと組み合わせて現時点ではこのような構成である。

  1. CPU: C2D P8400 2.26Ghz
  2. MEM: 4GB
  3. HDD: 320GB

さらにアップグレードできないか考えてみよう。

まずはCPU。第2世代C2Dのモバイル向けタイプ P8400であるが、本機はオンボードではなくSocket Pで搭載されている。このためCPUの換装によるアップグレードが可能である。FSB 1066Mhzでありおそらく世代最強のCPUであるC2D T9900まで搭載可能だろう。

本機は一体型でありノートパソコンよりは電源やケーシング排熱に余裕があるため、より上位のTDPの高いCPUに交換するリスクも少ないだろう。恐らくQ9100 TDP 45Wなどクアッドコアもイケるはずだ。

ノートタイプだとさすがに抵抗がある。(まあジャンクなら躊躇なくやるけど)

換装CPU候補の大本命 C2D E8435

さて通常考えられる候補はT9900やT9800などの3Ghz帯、2次キャッシュ6MBのモバイルにしてはハイエンドのCPUだが、これらはまだまだ良い値段がする。

捨て値で拾ったPCに払うのは勿体ない。

そこで公式リストにはないC2D E8435 が候補になってくる。このE8435はほぼT9900と同スペックだが一般市場には出回っていない。iMac 特注のCPUと言われている。ベンチマークでもデスクトップ向けのE8400と同等のスコアを叩き出しているのは驚き。

これならばヤフオクで格安で入手できることがある。

T9900は6000円~7000円の価格のだが、E8435であれば1000円程度で出品されている方がいる。

気になるのはTDPが55Wと非常に高いこと。だがT9900 TDP35Wと同等スペックの第二世代C2Dであるため、そこまで差があるのか疑問。ハイエンドとしてカタログだけ大きくしたのではないか?ということも考えられる。あらためてこのジャンクなら躊躇なく取り付けられると言っておくけど。

地道にオークションをチェックしておきたい。

8GBへメモリの増設

現在は2GB×2枚の状態。サブサブサブマシンくらいの用途である本機にこれ以上のメモリが必要かは疑問があるがロマンとして8GB埋めてみたくなるよね。

ヤフオクの相場はDDR3 4GBモジュール1枚で1500円程度。2GBが500円なのでまだ割高。

ショップ通販だと2000円ってところになるし、近所のリサイクルショップでは出ないのでAmazonでサクッと買ってしまうのが正解かも知れない。

SSDへの換装

動画鑑賞マシンという用途上、大容量HDDを積んだ方が良い気もするがSSDへの換装も検討して良いかもしれない。ここ1年SSDがバカみたいに安くなっている。HDDからSSDへの換装はCPUを二世代ほどアップグレードしたような体感になるし。

余談だがネット通販でSSDを買う場合は送料に注意。送料込みの良心的な店で買うと良い。リアル店舗でも120GBで2000円、240GBで2700円程度と下がっているので交通費や手間と比較して買おう。

第二世代 C2D マシンはまだ楽しめる

さいごに。やはり第二世代 C2Dマシンは改造プランなど込みでまだ楽しめる。色々なパーツが捨て値で転がる時期なので遊べる。

もっとも今のところ意味のある何かにつかっているわけでもない。

意味ないが手に入れる。治す。イジる。壊す。それがジャンクの本懐だ。

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