最近になって耳にすることが増えてきた「8K」という言葉。8K放送などの言葉に代表されるようにモニタ・ディスプレイの解像度を表す言葉です。今まさに普及をはじめた4K の上を行く美しさ。近い将来の規格です。
8K とは?
用語 8K (読み:はちけー、はっけー)
モニタやディスプレイの解像度を表す言葉です。画面全体を横7680×縦4320=33,177,600 の画素で表現します。約3300万画素。現在の高画素なデジカメの画像もそのままに表示できる画素の多さです。
- 横:7680ドット
- 横:4320ドット
- 画素数:33,177,600
では8Kや4KのKとはなんでしょうか?ついでに覚えておきましょう。
用語 K
こちらはキロ表す接頭辞です。1Kは1000、2Kは2000、4Kは4000、そして8Kでは8000となります。
8Kの場合実際の画素数は横7680ドットですが、約8000ということで8Kと呼ばれています。
フルHD WQHD 4K との比較
まずは現在普及している一般的なディスプレイの解像度の規格です。
- フルHD 1920×1080 207万画素
- WQHD 3840×2160 368万画素
- 4K 3840×2160 829万画素
一通り普及し終わった感のフルHDです。価格もかなり落ち着いて来ました。そのフルHDのさらに4倍の解像度が4K。
こちらもハイエンドユーザーのものだけでは無く普通に手に届く価格になっています。今あたらしくモニタを新調するならば4K対応のモニタを選ぶ人も多いでしょう。
8Kはさらに4倍の画素数
そして8Kは更に4倍の画素数となります。
- フルHD 1920×1080 207万画素
- WQHD 3840×2160 368万画素
- 4K 3840×2160 829万画素
- 8K 7680×4320 3300万画素
注意 実際のサイズとは違います。
画素数なので実際の画面の面積がサイズがそのまま大きくなるわけではありません。フルHDの16倍のサイズのモニタを置ける一般家庭は少ないでしょうしメーカーも生産できません。
例えば同じ31.5インチのモニタでもフルHDの16倍細かく表現できるということです。
実際のサイズとは違いますが、大きいサイズでも映像・画面の粗さが目立たないので必然的に大きくできると言うわけです。
8K ディスプレイの市販品
Dell ディスプレイ モニター UP3218K 31.5インチ/8K/IPS非光沢/6ms/DP/Adobe RGB 100 %/USBハブ/フリッカーフリー/3年間保証
- 出版社/メーカー: Dell Computers
- 発売日: 2017/09/29
- メディア: Personal Computers
- この商品を含むブログを見る
Dell パソコンモニタの世界ではDellが唯一市販しています。2017年登場ですが、まだ市場では独走中。こういったパソコン関連の製品は1年たたないうちに競合他者から類似品が発売されまたたく間に安くなっていくのが常なので驚いています。
製品紹介:8K解像度の31.5インチ高性能IPSモニタ
画面サイズ/パネルタイプ:31.5インチ/IPS非光沢
解像度:7680x4320 8K 60Hz
輝度:400cd/m²、コントラスト比:1300:1、応答速度:6ms (GtoG)
カラー:Adobe RGB/sRGB/Rec.709 100%, DCI-P3 98%、10ビット,内部12ビット(14ビットLUT)
価格は50万円程度です。
Dell モニター 31.5インチ 超広視野角/フルHD/IPS 光沢/フリッカーフリー/HDMI,D-Sub/3年保証 D3218HN
Dell Computers
ちなみにこちらは同じサイズのフルHD液晶モニター。価格は3万円以下です。大体16倍の価格ですから解像度に比例していると言えるかもしれませんね。
8K ディスプレイに必要なグラフィックボード
Dellが必要としている 8K 60Hz向けグラフィックスカードの要件は
DP1.4と互換性があり、HBR3、タイル表示機能に対応するDisplayID1.3をサポートする2つのDPポート
推奨グラフィックボードは「NVIDIA GeForce GTX1070/1080、NVIDIA Quadro P5000/6000、AMD Radeon RX480」などハイエンドなものを指定しています。
ゲームはこれから
ゲームなどのコンテンツを楽しむのは解像度と同時にリフレッシュレートが重要となってきます。まだまだ8Kのコンテンツをヌルヌル動かすような性能にはグラボの方が達していない。単純にフルHD液晶で動かす16倍のスペックが必要なりますから、まだまだこれからですね
8K対応テレビと8K放送
シャープ 60V型 液晶 テレビ AQUOS 8T-C60AX1 8K チューナー内蔵 N-Blackパネル 8K倍速液晶 2018年モデル
- 出版社/メーカー: シャープ
- 発売日: 2018/11/17
- メディア: エレクトロニクス
- この商品を含むブログを見る
テレビの分野でも8K対応製品がついに登場しました。8Kテレビの先陣を切ったのはシャープです。さすが台湾企業のスピード感。8K放送の受信に必要なチューナーも内蔵されている最先端のモデルです。
解像度:7,680×4,320 (8K)
チューナー:BS8K×1 BS4K・110度CS4K×2 地上デジタル×3 BS/CS×3
OS:Android TV
端子:HDMI×5 (入力1,2,6 : HLG,HDR10対応)、USB×3 (USB3は新4K8K録画対応)
この通りかなりハイエンドな機能を詰め込んでいます。80V型ワイド 70V型ワイト 60V型ワイドと大サイズを中心とした展開です。
注目 8K放送開始
2018年12月1日より、いよいよ4K、8K放送も始まりました。こちらはNHKや総務省はずいぶん急いだなという感もありますが放送開始です。
いずれはPCの世界でも8K対応のチューナーなどが発売されてくるでしょう。
また随時追記して内容を更新していきます。