はてなブログの一つの持ち主・オーナーは一つの「はてなID」と結びついています。ブログを始めてしばらく立つとサブブログを立ち上げたりしたくなります。状況によってははてなIDを隠して、普段のメインブログの読者にばれないように運用したくなることがあります。よね?
結論から言うと完全にIDを隠して運用するのは不可能です。
この記事でははてなブログのIDは何処まで隠せるのか?できるだけステルスに近づけて運用する方法を紹介します。
はてなIDを隠して運用したい動機
改めてなぜはてなIDを隠して運用したくなるのか?
- メインブログではいいことばかり言いすぎた
読者を意識しすぎた。もっとゆるく書きたい。別のペルソナで運用したい。キャラ変えたい! - SEOを意識した記事が書きたい
特化ブログやSEOからの収益・集客を狙った記事を書きたいが普段の読者には見せたくない。アフィリ目的かよみたいに言われたくない。
堂々とやれば良いと思うのですが気持ちはわかります。
完全に隠す方法
一番確実な方法ははてなの「サブアカウント」を利用する方法です。はてなでは「別のはてなID」であるサブアカウントを作ることができます。こちらでも「はてなブログ」のサービスを利用すれば親アカウントとは別のアカウントでブログを運営できます。
公式でも認められている方法です。
ところが一つ大きな問題があります。
- はてなブログProの料金が別途必要になる。
はてなブログProは良いサービス。独自ドメインを利用できたりカスタマイズに拘れるのですが、それなりに値段が高いです。サブアカウントでもはてなブログProを払うのは厳しいですよね?
というわけで出来る限りはてなIDを隠してはてなブログを運営する方法を考えます。
はてなブログにてIDが分かってしまう場所
はてなブログでIDが見えてしまう場所について私が把握しているところを上げていきます。
- about ページ
- プロフィール欄
- 記事下のフッタ
- ブログカード
- はてなブックマークページ
- 購読中のブログ
- はてなブログの紹介
- RSS/Feed
- ソースコード
ざっと思いつくところはこんなところでしょうか?
ID を非表示にする
ここからは出来る限りはてなIDを非表示にする方法を説明します。出来る限りと書いたのは完全に消してバレないようにするのは不可能だからです。
ちなみにはてなブログPro推奨です。サブアカウントで運用する際にネックになってくるはProの料金ですよね。前述の通り隠したいだけであればサブアカウントがおすすめです。
1.about ページ
このようにアバウトページではIDが丸見えになります。
対策 aboutページ編集で消す
はてなブログProでは「設定」→ 「基本設定」→「aboutページ編集」でユーザー名表示の有無を指定することができます。こちらでオフにして起きましょう。
2.プロフィール欄
サイドバーモジュールのプロフィールを使っている場合、IDが表示されます。
対策 プロフィールを消す
「デザイン」 → 「サイドバー」 → 「プロフィール」の設定ではてなIDやプロフィール画を非表示にすることが出来ます。サイドバーのプロフィールを使わないようにするのも一つの手です。
3.記事下のフッタ
今までは公式が用意している機能できる、いわば合法的な方法です。ここからは少し難度が上がります。記事下のフッタにもはてなIDが表示されます。
対策 CSSで消す
「デザインCSS」に以下を追記しましょう。
span.author.vcard {display:none;}
4.ブログカード
はてなブログはこのようなブログカードに対応しています。カードにはこのようにはてなIDが表示されます。自分のブログの過去記事などを紹介しようとした際にバッチリみえてしまいます。
対策 ブログカードを使わない
いきなり雑な対策ですがすみません。
CSSでは簡単に対策が出来ないのです。「iframe(インラインフレーム)」として別のページを読み込んでカードとして表示させているためです。Scriptを使って頑張ると非表示にも出来ないこともないのですが割愛。
ブログカードを使わないのも手です。ただしよそのはてなブログがリンクを貼ってくれた際にはバレてしまいます。
余談ですが、ブログカードははてなブログが開始された当初はカッコいいと思いましたが2019年の今となっては冗長でリンクとひと目で判断しにくい気がしますね。個人的にはあまり使わないようにしています。
5.はてなのブックマークページ ブログでの反応
これはわかりにくいと思いますが、はてなブックマークのブックマーク個別ページにブログでの反応と言う欄があります。ブックマーカーたちのコメントが並んだあとに「その記事に言及しているブログ」が表示されます。
はてなブログははてなブックマークと親和性があるサービスです。トレンドっぽい記事でアクセスを集めてやろうとバズっている事柄やニュースサイトのURLを貼ると自動的にピックアップされますので注意。IDも表示されます。
対策 話題の記事への言及はしない
完全な対策はないです。バズってる記事へは出来るだけリンクしないよう心がけて、知り合いにバレないようにするしかないですね。
6.購読中のブログ
はてなブログの購読中のブログ欄(スマホ版)にははてなIDが表示されます。読者がいる場合ははてなIDがバレます。
対策 読者になるボタンを設置しない
読者になるボタンを設置しないのも一つの手段です。
7.はてなブログ運営の紹介 こんなブログもあります
購読中のブログには「こんなブログもあります」と他のブログを紹介してくれる機能があります。ここにピックアップされた場合ははてなIDが表示されます。おそらく自動でピックアップしていると思われます。
また良いブログの場合ははてなブログの運営さんが、ピックアップしてはてなブログトップページなどに載せてくれるようです。これも防ぎようがありません。
隠してまで運営したいブログの記事が良いとは思えませんので杞憂かもしれません。
8.rss/feed
はてなブログには更新情報を第三者へ通知するrssやfeedの仕組みが用意されています。上記のURLのように「/rss」や「/feed」のURLで用意されてます。ここにはブログオーナーや記事作者「author」の項目があります。ここは書き換えることが出来ません。
対策 無し
9.HTMLソースコード
ブラウザで右クリック→ソースを表示するとその記事のHTMLソースが見えます。
data-blog-owner="clatter"
RSSやFeedと同様に [data-blog-owner] の項目がありそこではてなIDが判明します。
対策 無し
こちらも対策はありません。右クリック禁止するスクリプトなどにしてソースの表示を遠回りさせることも考えられますが、利便性が大きくさがります。またChromeのデベロッパーツールなどの前には無力です。
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⇒⇒⇒はてなブログ Javascript で所有者情報やメタタグを書き換える
Google検索クローラーなどには別の所有者として認識させることは可能だと思います。もちろんおすすめはしませんが、上記記事ではその可能性やメタタグを書き換えについて書いています。
ブログメンバー機能を使えば??
はてなブログでは複数人で一つのブログの記事を執筆できる「ブログメンバー」機能が用意されています。
ここで別のはてなIDのサブアカウントに「寄稿者」「編集者」「管理」などの権限を与えて、そのサブアカウントで記事を書くことが出来ます。
「記事下欄」「author」などの項目はごまかせないのでRSSやソースを見られるとバレます。記事下にIDを表示させておけば目くらましに使えるかも知れません。
ただブログメンバーの機能の目的からは外れた使い方になるので自己責任で。
出来るだけステルスで運用するベターな方法は?
以上IDが判明してしまう場所の確認と出来るだけはてなIDを隠して運用する方法について検討しました。もっとIDが判明してしまう場所あるかも知れません。
- aboutページのID非表示、プロフィール欄表示しない
- 記事下のIDをCSSで消す
ただしブログメンバーでサブアカウントを使う手はアリかも - 読者になるボタンを消す
- ブログカードを使わない
- ブクマされそうなURLに言及しない
- 公式に紹介されそうな記事は書かない
- 他の人に紹介されそうな記事は書かない
後半はグダグダな感じですが、こんなところでしょう。見えてるところは隠すかブログメンバー機能を利用してサブアカウントで書く。
良い記事を書いてしまうと他の人にリンクを貼られてしまいそこから判明してしまうのは防げませんし、ソースやrss を確認してくるような上級者には通用しませんが、ある程度は隠せるのではないでしょうか?
よほど酷い記事やデマを書かない限りそこまで掘られることもないと思います。
以下余談です。
IDが隠されてるはてなブログの運営者は?
逆にIDが見た目上隠されているはてなブログの運営者を知る方法は?
これは簡単ですね。上で紹介した「rss/feed」を確認するのがするのが早いです。
あるはてなIDのサブブログを知るには?
はてなIDのプロフィールページでは利用しているはてなのサービスが表示されます。はてなブログを利用している場合はこのようにアイコンが表示されます。このアイコンを押すとそのIDのメインブログへ飛びます。
ではその人が書いてるサブブログはないのか?
Sと書いてあるスターのアイコンを押してみましょう。サブブログが表示されます。