自作PC講座 第二回 :自作PCは意外と簡単
今回は自作PCを作るのは思った以上に簡単ということについて説明します。
パソコンを作ると聞くと身構えてしまう人も多いでしょう。でも大丈夫。実は自作パソコンを作るのは難しくないのです。
また自作パソコンのパーツもパソコン専門店だけでなく一般的な家電量販店でも手に入れることができます。
材料を揃えるのも気楽にできて、組み立てるのも簡単なのです。
前回の記事はこちら
→→→ 自作パソコンを作ってみよう ~ 自作PCのメリット、魅力について解説!
自作パソコンの組み立ては意外と簡単
前回も少し言及しましたが、パソコンの組み立ては意外と簡単なのです。
電子工作ではありません。
自作でパソコンのような精密機器を作ると聞くと電気的な専門知識や技術が必要なように感じますが、そこまでの技能は必要ありません。
私もPCの自作に取り組む前は自作PCという言葉を聞いて電子工作のようなイメージを持っていました。
しかし実際は電子工作のようにハンダゴテを使って部品を取り付けたり、回路を検討したりする必要がない、道具も基本的にはプラスのドライバー1本あれば対応できるシンプルなものです。
自作PCは規格が決まっているので簡単
自作PCを作ろうと思うと、様々なPCパーツがあることに気づきます。しかも色々なメーカーから出ています。
しかしほとんどの自作PCパーツは規格が決まっていてメーカーが違っても同じように簡単に組み合わせて使うことができます。
例えば「ケース」と「マザーボード」の組み合わせはATXという規格があり、どのメーカーのマザーボードでも同じ位置にネジ穴があります。
「グラッフィクボード」も各社出ていますが、接続する部分の形状は統一された規格があり、そこにはめ込むだけで繋げることができます。
注意 CPUだけは注意
自作PC用のCPUは現在IntelとAMDの2社からのみ発売されています。(かつてはVIAやcyrixなどもありましたが、淘汰されていきました)
Intel用のCPUをAMD用のマザーボードに取り付けることはできません。この点だけは注意。CPUを決める時にどちらのメーカーのCPUを使うかによって必要なマザーボードが変わります。この点は別の記事で詳しく解説してきます。
それ以外はどのメーカーのものでもつなぐことができます。
組み立て時の作業は主に3種類
自作PCの組み立ては基本的には規格化されたパーツとパーツを接続することになります。その接続方法は主に3種類です。「ネジ止め」「スロット・ソケットでの装着」「ケーブル接続」
1.ネジ
ネジでパーツを固定します。
ネジ留めが必要なパーツはマザーボードや電源ユニットです。
CPUクーラーやPCIの拡張カード、HDD・SSDもネジで固定する場合があります。高級なケースになるほどPCIカードやストレージなど比較的交換が発生しやすいパーツをネジ止め不要で固定できる仕組みがついています。
2.スロット・ソケットでの装着
各パーツをマザーボード側の用意された差込口に装着する作業です。
メモリはメモリスロット、PCIカードはPCIスロットに装着。CPUはCPUソケットに装着します。
これらスロットやソケットにパーツをはめ込むだけの簡単な作業。
3.ケーブル接続
パーツとパーツを規格化されたケーブルでつなぎます。
電源ケーブルやSATAケーブルが主なケーブルです。ケーブルも規格化されたコネクタがついているので間違えたり迷うことはありません。
ドライバー1本あれば組み立ては可能
「スロット・ソケットでの装着」「ケーブル接続」は特別な道具は必要ありません。自作PCの組み立ては基本的にはネジ留め用のドライバー1本あれば可能です。
こちらは自作PCファンの間で人気が高いVESSELのNo.220です。短すぎず、長すぎずトルクがかけやすい(力を効率的に使いやすい)形状をしていますのでオススメです。しかも安いです。
もちろんあると組立て時にあると便利な道具も存在します。
こちらの記事にて紹介しています。
自作PCの組み立て道具・工具 ~あると便利な道具
マニュアルも充実
最近のPCパーツはわかりやすいマニュアルがついています。
こちらはマザーボードに付属しているCPUの取り付け方法です。このように図や絵で手順がわかりやすく解説されているのでマニュアルをじっくり確認すれば間違うことはないでしょう。
このサイトでも自作PCの組み立て手順を写真付きで解説していく予定です。
OS…WINDOWSのインストールも簡単
組み立てた自作PCは最後にOSをインストールすることになります。
現在のOS、WINDOWS10は非常に簡単にわかりやすくインストールできます。インストールメディアであるCDやDVDを入れて起動させて、画面の指示にしたがっていくだけです。
● 昔との違い ●
昔はフロッピーがたくさん必要でコマンドを打つ必要があったりと難しいものでしたが簡単になっています。最近自作やOSのインストールから離れていた方はその簡単さに驚くでしょう。
ここまでのまとめ
- 自作PCの組み立ては簡単
- 必要なパーツを接続するだけ
- 繋げる方法は「ネジ」「スロットへの装着」「ケーブルでの接続」
- ドライバー1本あれば他に道具は必要なし
- マニュアルもわかりやすくなっている
- OSのインストールも簡単
自作PCは電子工作の知識や技術、専門道具がなくても作ることができます!
自作PCのパーツを揃えるのも手軽に出来る
現在では自作PCのパーツも手に入れることが簡単になっています。昔は秋葉原の専門店でないと手に入らないということがありました。
しかしネット通販サイトの充実と専門店から家電量販店まで販売の輪が広がったことで自作しやすい時代になっています。
大きめの家電量販店では完成されたメーカー製パソコンだけでなくCPUやメモリ、グラフィックボードなど自作用のパーツを扱っています。
ネット販売店の充実
TSUKUMO、ドスパラ、ソフマップなど大手のPC専門店がネットショップを開いています。ヨドバシカメラなど家電量販店でもPCパーツを大量に取り扱っています。
またAmazonでもPCパーツを扱っています。
CPUやグラボなどの基本パーツからケーブルや金具などのマニアックなパーツまで一通り揃います。
個人的な話ですが、古い買い物になるとどこで買ったのかいくらだったのか分からなくなってしまうもの。Amazonの買い物履歴機能がけっこう役に立ちます。買ったパーツの詳細な型番レベルで残ってるので重宝しています。
専門店
パソコン工房やPCデポなど地方でも展開している専門店があります。専門店はサポートがしっかりしていて相談もしやすい雰囲気になっています。
今は地方在住の方でもそれほど大きなハンデなく自作趣味に取り組むことができます。
パソコン通販 ネットショップ一覧 まとめ
私がよく利用するサイトをリンクしておきます。
総合通販サイト
NTT-XはPCやデジタルガジェットに強い通販サイトです。
パソコンショップ
家電量販店
パソコンパーツの保証
かつては初期不良のみ対応や相性問題には保証が効かないイメージがあり、ギャンブル的な要素もつよかったPCパーツですが、今はパッケージされたパーツであればどのパーツも1年以上のメーカー保証がついています。
メーカー保証 + 相性保証
今は相性問題が発生することは稀です。パソコン専門店ではメーカー保証に加えて、相性保証をメニューとして用意しています。初期不良やメーカー保証とは別に、各パーツの組わせによって生じる相性問題が発生したときに返品交換が可能になります。
相性保証は購入金額の数パーセントを払っておくのが一般的です。多少割高になりますが安心を買えるので心強いです。
初期不良
初期不良はもちろん返品可能です。自作PCではたまにパーツの初期不良にあたることがあります。いきなり物理的に壊した等であれば別ですが、接続しているのに動かない、認識しないなどの場合は気軽に返品交換に応じてもらえます。
今はショップやメーカーの努力が大きく不良問題で返品を受け付けないということは減ってきていると思います。私もたまに不良品にあたってしまいます、昔はドキドキしたものですが、今ではあっさり返品や交換に応じてもらえるので拍子抜けするこがほとんどです。
ここまでのまとめ
- 自作PC用のパーツは手に入れやすい
- ネット通販ショップの充実
- 専門店から近所の家電量販店まで幅広い取り扱い
- 保証があるので安心
自作PC講座
第1回 自作パソコンを作ってみよう ~ 自作PCのメリット、魅力について解説
第3回 自作PCの組み立てに必要な道具・工具 ~あると便利な道具