デスクトップパソコンには古くからHDD等の機器設置のために3.5インチベイというスペースが設けられています。
この3.5インチベイにノートパソコン用の2.5インチHDDやSSDをしっかり設置できないでしょうか?
方法はあります。
「変換マウンタ」や「ブラケット」と呼ばれるパソコンケース内用の変換パーツを使いましょう。
この記事では3.5インチベイに2.5インチ機器を設置する必要性や実際に変換ブラケット使用例、変換マウンタの選び方と目的別のオススメについて解説しています。
アイネックス 2.5インチSSD/HDD変換マウンタ HDM-29
- 出版社/メーカー: AINEX
- 発売日: 2013/02/26
- メディア: Personal Computers
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使用例の製品はAINEX社の変換マウンタ「HDM-29」になります。
デスクトップPCの3.5インチベイに2.5インチ機器を載せたい
最近のPCケースを使用している場合はメインドライブの主流である2.5インチSSDを載せるためのスペースが最初からついていることが多いです。
しかしそのスペースが無い場合があります。
HDDを搭載するための3.5インチベイならば空いているのにな、というわけでそこに2.5インチSSDやノートパソコンで使っていた2.5インチHDDを設置したいってことありますよね。特に自作パソコンを弄る人ならあるあるです。
・古いケースのため、2.5インチベイがついていない
・2.5インチベイが埋まっているため、3.5インチベイ増設したい
・2.5インチベイでは配線の取り回しが悪い
こんな状況あります。よね??
こんなときは変換マウンタやブラケットと呼ばれるパーツを使用しましょう。
変換マウンタやブラケット 呼び方が色々
パソコンの周辺機器・パーツではよくある話なのですが、メーカーによって様々な呼称があります。
「変換マウンタ」「ブラケット」「マウンタキット」「変換アダプター」「マウンタトアダプタ」「アダプターケース」などなど。
分かりづらいですが、要は2.5インチ機器を3.5インチベイに収まるようにするだけのパーツです。
2.5インチ側のサイズを合わせる単なる枠です。
この記事では以降「変換マウンタ」と表記します。
変換マウンタの必要性
上の画像は3.5インチベイ(HDDが2台入る)の空きに2.5インチHDDを置いただけの例です。
こんな感じで格好が悪いことになります。
置いてあるだけなので誤ってパソコン本体に足があたってしまったり振動を受けたり、持ち運んでいる拍子にHDDとマザーボードをつないでいる線が抜けてしまう接触不良などがおこしてしまう場合も。
最悪大事なデータが読めなくなる、動きはするもののエラーが発生するなどの問題が発生する可能性があります。
メインで使うPCでは絶対にやりたくないですね。
変換マウンタの使用例・取り付け
2.5インチHDDをAINEXのHDM-29に取り付けます。
AINEXはPCに関連するコネクタやケースなど様々な「かゆいところに手が届くパーツ」を取り扱っているブランドです。
変換マウンタはこのような製品です。
2.5インチ機器を取り付けるための一般的な規格に合致位置にネジ穴が開いています。この製品はしっかりと焼付け塗装が施されており、いい雰囲気です。
2.5インチ取付用のネジとHDDの基盤部を絶縁できるワッシャーも付属しています。
2.5インチHDDを取り付けた状態
まずは2.5インチHDDをマウンタに装着しました。
立てて見ました。
3.5インチHDDと合わせた状態です。
3.5インチベイにセット
3.5インチベイにセットした状態です。
この製品はケーブル面が3.5インチとピッタリにはなりませんが、置きっぱなしの状態よりは良いでしょう。
満足です。
変換マウンタの選び方とおすすめ
変換マウンタの選び方は
- 価格
- 色
- サイズ適合度
この観点で選びましょう。
価格
価格は安いものでは300円、高くても1000円までの範囲です。大容量のSSDが数千円で手に入る時代ですので「枠にそこまで金を掛けたくない」という人は安価なものにしておきましょう。見えないところです。
色
色も人によっては重要な要素です。見えないところと書きましたが、近年のPCケースは内部もしっかりと黒に塗装されているものが多いです。見せるケースなら言わずもがな、質感にこだわるならばしっかり吟味しましょう。
先に紹介したHDM-29も満足な質感でした。
サイズ適合度
わかりにくい表現ですが、ネジ穴だけでなくケーブル面や変換マウンタそのものサイズが3.5インチとピッタリ一致するかです。
少しだけ値段が高くなりますが、3.5インチHDDと同じように扱えるようになります。
①安価な 2.5インチHDDマウンター HDM-03
こちらは2つのパーツに分かれているもっとも安価なタイプです。HDD中心の時代から存在するロングセラーモデル。
②黒かつスタンダードなHDM-34
アイネックス 2.5インチSSD/HDD変換マウンタ HDM-34
- 出版社/メーカー: AINEX
- 発売日: 2014/12/08
- メディア: Personal Computers
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ファーストチョイスはこの製品ですね。価格も上のシンプルなHDM-03と比べて100円程度の違いです。
③3.5インチHDDと互換性の高いタイプ HDM-42
アイネックス 2.5インチSSD/HDD変換マウンタ HDM-42
- 出版社/メーカー: AINEX
- 発売日: 2017/03/28
- メディア: Personal Computers
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3.5インチHDDと同一の幅と奥行き/ネジ穴/SATAコネクタ位置で、互換性が高いです。2.5インチを3.5インチ化するケースです。3.5インチベイの中で美しく並べたい場合にはこの製品を選択しましょう。
コネクタ基盤を使って延長しているのでケーブル位置も他の3.5インチHDDに合致します。
オススメ MacProやメーカー製PCのHDDからSSDの換装にも
ほぼ3.5インチHDD化するのでリムーバブルラックにも取り付け出来るのが本製品です。自作PCなら電源・SATAケーブルを指すだけなのでコネクタの位置はピッタリでなくとも良いのですが、メーカー製PCは3.5インチHDDを直接コネクタに指す形式だったり、MacProのように専用マウンタを利用した形式だったりします。
3.5インチHDDサイズ前提で設計されている場合があるのでメーカー製PCの3.5インチHDDから2.5インチSSD換装目的としてはこの製品を選ぶのが良いですね。
まとめ:実は長く使える変換マウンタ
万一、雑な設置が原因で壊れてしまうと「データの消失」はともかく、それに伴う作業時間を大きく獲られてしまいます。
このようなパーツは将来的に別のパソコンでも流用することができるのでサクッと導入してしまうのがデータ保護対策と精神衛生上良いでしょう。
注意
AmazonではAINEXではなく中華メーカー のパーツも出回ってますが、ネジ穴が合わない(3.5インチHDDは片方の側面に3箇所の穴があるが、うち2箇所しかネジ穴を切っていない)、ケーブルが取り回せない等の報告もあります。
中華メーカーの方が安い傾向にありますが、微差なのでAINEXやオウルテックなど信頼できるパーツメーカーのものを使用した方が良いでしょう。