HDDをコピーしてまったく同じように動作するクローンHDDの作成。完全なバックアップデータの取得や、SSDへのメインドライブの移行などで作業すること多いですね。
同じように使えるコピーディスク、クローンディスクがあれば故障などのトラブルが発生してもクローンディスクを挿し替えるだけである時点に戻せるので安心です。
パソコンのソフトを使う方法もありますが、手順やパーティションなど覚える知識が複雑で難しい、ディスクの配線なども面倒で失敗をしてしまう恐れもあったりで避けている方も多いのではないでしょうか?
でも大丈夫。パソコンに接続せずとも単独でクローンHDDを作成できる「コピースタンド」があります。
この記事では初心者でも扱いやすい「HDD・SSDのコピースタンド」を紹介します。
HDD SSDコピースタンドとは?
HDDコピースタンドとはこのような製品です。画像は使いやすく高機能でおすすめの ロジテック スタンド型デュプリケーター です。
主な2つの機能
- 外付けHDDとして利用
- ディスクのクローンを作成
簡単に表現するならば3.5インチや2.5インチHDDを完全コピーしたクローンディスクが作成できる外付けHDDケースになります。
ケースといっても裸のままの挿せるのが特徴。HDDやSSDに電源ケーブルやSATAケーブルを繋がずとも動作するのでとてもスッキリ。
ディスクのクローンはパソコンにつながずとも作成することができます。「パソコンから外した状態で電源を入れてボタンを押すだけ」という簡単操作な製品が多いです。
クローン(複製)作成
HDDのデータを完全にコピーすることをクローニングと言います。システムドライブなどに使用していたディスクのファイルを移してコピーしても、ヘッダ情報や起動情報が無いためシステムドライブとして認識できません。
そのような情報まで含めて完全にコピーしたディスクを作成することをクローニングと言います。
クローニングはある時点でのシステムのバックアップという目的の他に、HDDの容量を増やしたり高速なSSDなどにアップグレードする際につかえます。
コピースタンドのメリット
- パソコン無しでもコピー、クローニング作業を継続できる
- クローン作業時の配線がすっきり
- 簡単な操作で分かりやすい
- 2.5インチから3.5インチ、3.5インチから2.5インチへクローンも可能
- 外付けHDDケースとして普段使いできる(TVレコーダーなどにも利用可)
最新動向
裸状態でHDDを挿せるケースは存在しましたが、最近は機能が増えています。
- 2.5インチ、3.5インチ両方のサイズのディスクを利用可能
- SSDにも対応している
- USB3.0、3.1など高速な端子を標準装備
HDD・SSDコピースタンドの呼び方色々
少し分かりにくいのがこの手の製品の呼称です。メーカーもいろいろな呼び方を用意しているためなかなか分かりにくい。
「HDDコピースタンド」「HDDクローニングスタンド」「HDDデュプリケーター」「スタンドタイプの外付けHDDケース」「ドッキングステーション」などなど。
一般的にわかりやすいのが「HDDコピースタンド」になるでしょうか。
「 クローン」を付けた方が分かりやすいかな?と悩みます。またSSDも当たり前に接続できるしコピーできる時代なので不満あるのですが、本項では「HDDコピースタンド」をメインとし時にはデュプリケーターを混ぜて表記します。
コピースタンド・デュプリケーターの選び方
コピースタンドを購入するときは以下の観点で選ぶと良いでしょう。
基本編
対応ディスクの大きさ
2.5インチ、3.5インチ両方のサイズが利用できること。ノートPCサイズの2.5インチHDDでも、デスクトップPC向けの3.5インチHDDでも使えるのは必須です。
対応ディスクの種類
SSDとHDD両方が利用できること。こちらも必須事項。古い製品の場合はSSDに対応していないこともありますので注意しましょう。今発売されているものならば問題なく動作します。
ストレージの容量
今は市販のものでも6TBなど大容量のディスクが発売されいます。扱えるディスクの容量が大きいほど良いでしょう。
付加価値編
USB3.1に対応しているか?
基本はUSB3.0以上に対応しているものを選びましょう。外付けHDDとして利用する時に動作を向上させたい場合はUSB3.1接続のものを選ぶと良いでしょう。
エラースキップ機能はあるか?
HDDは使用しているとエラーセクタが発生します。クローン時にそのような不良箇所を自動的にスキップしてコピーしてくれる機能です。
IDEのディスクを読み込めるか?
現在はSATA接続による規格のディスクが主流ですが、昔の規格であるIDEのディスクを扱えるかも選ぶ際のポイントです。PCでもIDEのディスクが接続できるものは少なくなっています。マニアックな観点ですが注意すると良いでしょう。
エラースキップ機能はもしものときに役立つ!
個人的にはエラースキップ機能がついてるものをおすすめします。エラーが多すぎてHDDが認識できなくなったディスクや元のパソコンでも動作が怪しいなどのディスクでも、エラー箇所を飛ばしてクローンを作成してくれるため、レスキューできることがあります。
元のディスクをリカバリしてくるわけではありませんし、そうなる前に予めクローンを作っておく使い方がベストなのですが、万一の時にも使える可能性があります。
おすすめのHDDコピースタンド・デュプリケーター
① 高機能なロジテック 2BAY スタンド型デュプリケーター
ロジテック エラースキップ機能搭載 SATAIII・10TB対応 2BAY スタンド型デュプリケーター
- 出版社/メーカー: ロジテックダイレクト
- メディア: エレクトロニクス
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冒頭でも紹介したロジテックの製品。一通りに機能が揃っており、対応容量も大きくてオススメです。12TBのHDDを2枚搭載して2BAYの外付けHDDとして機能します。USB3.1 でパソコンと接続できるので高速。
そしてエラースキップ機能がついているのも大きな特徴です。
外観もかっこよく、端子にホコリが侵入しにくいフタもついています。もっとも裸のHDDやSSDを挿すと無骨な雰囲気になってしまうのですが。
② 標準的なInateck HDDスタンド
Inateck HDDスタンド USB3.0接続 2.5型 / 3.5型 SATA HDD/SSD対応 パソコンなしでHDDのまるごとコピー機能付き 6TB対応
- 出版社/メーカー: Inateck
- メディア: エレクトロニクス
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こちらは標準的なInateckのHDDスタンドディスクです。容量が6TB接続、USB3.0接続、エラースキップ機能なしと先に紹介したロジテックのものよりも機能は少ないですが、その分値段が安くなっています。予算を少なく抑えつつも一通りの機能がそろったものが欲しい方におすすめです。
ただ1000円~1500円程度の差なので、長期的に使うことを考えるとロジテックのほうが結果的にコスパが良いかも知れません。
③ IDE対応 Groovy クローンスタンド
Groovy CLONES-03-SAID SATA/IDE両対応/2台の同時認識も可能なクローン対応HDDスタンド
- 出版社/メーカー: Groovy
- メディア: エレクトロニクス
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こちらは古いIDEの規格にも対応したHDDスタンド。IDEからSATA HDDへのクローンが作成できます。当然SSDも使えるなど基本は抑えてあり安心です。古いIDEのディスクが大量にあり、移行を検討している場合はこの製品を選ぶとよいでしょう。
他の機種でもIDEを扱いたい
センチュリー 裸族のお立ち台のお立ち台 IDE to SATA変換アダプター CROO-IS
- 出版社/メーカー: センチュリー
- 発売日: 2010/12/25
- メディア: Personal Computers
- 購入: 1人 クリック: 3回
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IDEディスクを扱いたい場合は紹介したGroovyのクローンスタンドを使う以外にも変換アダプタを使う方法があります。変換アダプターを利用することです。「裸族のお立ち台」IDE to SATA 変換アダプターです。
コピースタンドのような狭いスロットでも利用できるように作られたIDEのハードディスクをSATAのスロットで使うためのアダプタ。
また Groovy クローンスタンドでも難しかったIDEからIDEのコピーですが。こちらを利用すれば可能になります。
まとめ:コピースタンドは持ってて満足
コピースタンドは普段は外付けHDDケースとして使え、いざというときにクローン用途にも使えるとてもコストパフォーマンスと満足度が高い製品です。
クローン作成時にもPCが専有されず、放置しておくだけで良いのは楽です。
注意点としてはコピー元とコピー先ディスクの容量ですね。
当然コピー先の容量の方が大きくなるようにすることが必要です。クローン前にコピー元のディスクの容量を減らしパーティションを小さくする作業をパソコンで行う必要があります。
HDDからSSDに換装する際は注意しましょう。
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