Windows10 にはさまざまなエディションがあります。
この記事ではWindows10 にはどのようなエディションがあるのか? 新規に購入する場合はどのような販売形態があるのか? 個人で利用する場合のポイントを説明していきます。
Windows10 のエディション
エディションの違い
Windows10という同じOSですが、対象のユーザーによっていくかのエディションがあります。エディションの違いは利用できる機能の差となります。
パソコン用 Windows10のエディション
- Windows10 Home 個人向け
- Windows10 Pro 個人向け・小さな企業
- Enterprise 大規模な企業向け
- Education 教育機関向け
個人で購入する場合は「Home」もしくは「Pro」どちらかのエディションを購入することになります。
スモールサイズのWindows
パソコンではない小さな機器向けのWindows10もあります。スマホ・8インチ以下の小さなタブレット向けの Windows10 Mobile 、組み込み機器や小さなIoTデバイス向けの Windows IoT Core が存在します。
- Windows 10 Mobile スマホ用
- Windows 10 Mobile Enterprise スマホ用・ビジネス向け
- Windows 10 IoT Core
機能の差
個人で使う場合は Home と Pro どちらを選べば良いのでしょう?
簡単に言うと仕事で使うこともあるなら機能の多い Pro、一般的な家庭利用ならば Home という住み分け。ProならばPCの管理が便利になる以下の機能などが有効になります。
- ドメインへの参加
- クライアント Hyper-V
- リモートデスクトップサーバー
- グループ ポリシー
- ビジネスストアの利用
Pro は Home の基本的機能に加えてデバイスやアプリ、データのセキュリティ、リモートアクセスなど仕事用の機能が搭載された上位互換です。
ProはWindows Updateの更新タイミングを調整できる
その他 Pro のメリットとして「Windows Update の更新タイミングを調整」できることがあります。意図しないタイミングでバージョンアップが起こってしまうことを避けることができます。
メモリの最大容量
搭載可能なメモリの最大容量も実は違います。Homeでは128GB、Proでは2TBと差があります。もっとも128GB以上使うシーンは限られていますが、値段的には手が届く範囲になっています。
※後述しますが32bit版は4GBが限界。
予算に余裕があるならば最初から Pro を選んだ方が良いでしょう。
Microsoft Windows 10 Pro Fall Creators Update適用済み 32bit/64bit 日本語版 (最新)|パッケージ版
- 出版社/メーカー: マイクロソフト
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: USBメモリスティック
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エディションの確認方法
現在自分が使っているWindows10のエディションを確認する方法もいくつか用意されています。設定の「バージョン情報」かコントロールパネルの「システム」で確認することが出来ます。
手順
- ① バージョン情報から確認する場合
左下スタートボタン → 設定(歯車のアイコン)→ システム → バージョン情報 - ② コントロールパネルのシステムから確認する場合
Windows キー + X 同時押し → システム
コントロールパネルのシステムで確認した場合は以下のようにコンピューターの基本的な情報の表示欄に記述されています。この例では Windows 10 Pro を使用していることがわかります。
システム >コンピューターの基本的な情報の表示
エディションの変更
現在利用中のエディションを「Home から Pro」というように上方変更することも可能です。WindowsストアでPro用のライセンスを購入して変更します。
Windows 10 販売形態と価格
Windows10 は店頭やオンラインショップで購入することができます。以下3つの販売形態があります。
- パッケージ版
- DSP版
- ダウンロード版
パッケージ版
パッケージ版は「OSだけ」を購入できる製品です。インストール用のメディアとして「USBのフラッシュドライブ」が入っています。
価格
現在の実売価格は Home が15,000円、Proが 19,500円前後となっています。
Microsoft Windows 10 Home Fall Creators Update適用 32bit/64bit 日本語版 (最新) |パッケージ版
- 出版社/メーカー: マイクロソフト
- 発売日: 2017/12/15
- メディア: USBメモリスティック
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DSP版
DSPとは Delivery Service Partner の略です。自作パソコンのパーツと一緒に販売されている形態です。「パーツ + OS」を購入する製品です。インストール用のメディアとして「DVD」が入っています。
LANアダプタやUSB増設カードなど安いパーツがセットになっています。そのパーツを組み込んだPCのみ利用可能という決まりになっています。本来はBTOのパソコンメーカーが組み立てたパソコンに入れるための形態ですが、個人でも購入可能になっており安くOSを買う手段の一つになっています。
↓ こちらの製品はLANアダプターがついてます。
Microsoft Windows10 Home 64bit 日本語版|DSP版|LANアダプターバンドル品
- 出版社/メーカー: マイクロソフト(DSP)
- 発売日: 2015/08/01
- メディア: DVD-ROM
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DSP版には32bitバージョンと64bitバージョンがある
DSP版には32bitバージョンと64bitバージョンがあります。32bit版は4GBまでのメモリしか認識しません。新規にパソコンを購入するとき、現在では32bitバージョンを積極的に選ぶ理由はありません。64bit版を選びましょう。
価格
DSP版の価格はパーツによって差がありますが、パッケージ版より少し安いこともあるようです。
ダウンロード版(オンラインコード版)
「プロダクトキー」の販売となります。Windows10のインストールメディアはマイクロソフトのサイトから「ISOファイルをダウンロード」する形式になります。
ISOファイルを以下のサイトからダウンロードして、インストールした際にプロダクトキーを入力して認証を行います。
公式サイト Windows 10 のダウンロード
価格 が一番やすいのはどのエディションなのか?
何もついていないダウンロード版が一番安いかと思いがちですが、パーツもメディアもついたDSP版のほうが安い場合があります。
たとえばAmazonでは現在 Home は DSP版の方が安い、Pro は ダウンロード版の方が安いという現象がおきています。価格で購入を決める人は注意してください。
時期によって左右されます。
どの販売形態で買うのが良いか?
過去のWindowsのように箱付きのパッケージが欲しい人はパッケージ版、PCを組んでパーツに紐つけたい人はDSP版、インターネットに繋がり余計な箱やメディアが不要もしくはすぐにでもインストールしたい人はダウンロード版を選ぶと良いでしょう。
- パッケージが必要な人 → パッケージ版
- パーツとセット → DSP版
- すぐインストールしたい → ダウンロード版
価格は Amazon が安いです。
ただし1点注意点があります。
Amazon 自体が販売・発送している製品を選んでください。
マーケットプレイスや他の販売元の製品は古いバージョンだったりすることもあります。またあまりに安い価格はすでに他のPCで認証済みの海賊版の場合があります。
Windows10 は一台のPCに対して一つのプロダクトキーが必要です。他のPCで認証されたプロダクトキーを自分のPCに適用しようとしても認証できない恐れがあります。
かならず販売元を確認しましょう。
Amazonで確認
-
パッケージ版 https://amzn.to/2tRJvM3
- ダウンロード版 https://amzn.to/2tRHX4Z
Windows のバージョン
エディションについて説明しましたが、似たような言葉でバージョンがあります。
エディションに関わらずWindows10では大型のアップデートが定期的に発生します。この大型アップデートの適用状況がバージョンです。現在はバージョン 1809 October 2018 Update が最新です。
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Windows10を詳しく学習するための書籍
Windows10にはさまざまな書籍が出版されています。こちらを確認してみるのもよいでしょう。
Windows 10完全ガイド 基本操作+疑問・困った解決+便利ワザ 改訂2版 (一冊に凝縮)
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