タブレットが普及してきた。1,2台あるとPCやスマホとはまた別のリラックスしたい時に気軽に使える特徴がある。
iPadやNexusなどの「表」の製品も引き続き人気だ。
しかしそれらの製品は「それなりの値段」がする。性能と品質に見合っただけの価格であるといえばそれまでだが、いくつかサイズに応じて揃えたいなどのニーズを叶えるにはちょっと高価だ。
でも安心して欲しい。中華パッドがある。
「裏」というか日陰の製品に注目しよう。いわゆる「中華パッド」「中華タブレット」というカテゴリーの中国製、中国メーカーの安いアンドロイドタブレット製品群である。
中華Padが安かろう悪かろうは過去の話
中華タブレットといえばかつてはイメージが悪かった。Android黎明期の悪印象もありあまり良い思い出が無い人もいるだろう。私もその一人だった。
しかし近年、2015年くらいから風向きが変わってきた。
中華タブレットは性能的に数世代落ちた製品という評価はもう過去のものだ。CPUやメモリなどコンピュータとしての能力を示す基本性能においては「表」の製品と遜色のないレベルにまで来ている。むしろ最新のIntel製チップセットの搭載製品リリースなどの速さは中華タブレット群の方に分があるくらい。
iPadやNexus、ちゃんとしたメーカーのタブレットを持っている人たちが二台目(三台目)くらいにおもちゃとして買う、という話は過去のものだ。もちろん値段は今も安い。
2017年 1月 記事を更新しました。
おすすめの中華タブレット
8 インチ
個人的には8インチはなかなか使いやすいサイズだと思う。メインで使うiPadよりも小さく小回りが効く。持ち運びがしやすいが、ディスプレイも適度に大きいので視認性も高い。
現在、この8インチカテゴリの中でおすすめなのが「ONDA V80 Plus」である。
なんといってもこの製品の特徴は驚異的な価格とWindows10&Android5.1のデュアルブートが可能なこと。 一つのタブレットで二つのOSが動く2 in 1 (ツーインワン)だ。
CPU:Intel X5 Cherry Trail Z8300 1.84GHz
GPU:Intel HD Graphics
メモリー:2GB
ストレージ:32GB
ディスプレイ:8インチIPS液晶&1920*1200ドット
カメラ:フロント200万画素&リア200万画素
Bluetooth 4.0
HDMI
WiDi ビデオ出力
Android、Windows どちらか一辺倒の利用になるかと思いきや結構両方あることが助かっている。性能もCherry Trail 世代のAtomが搭載されていて申し分ない。Windows 10も普通に動くのは驚き。
Atom CPUに悪いイメージがある人もいるかもしれないが、最新のクアッドコアCPUであり一昔前のAtom CPU比べるとほんとうにサクサク動くので安心していただきたい。
Bluetoothも搭載されていてSDカードも128GBまで認識できる。ストレージも十分だ。
特にこのV80 Plus は外観が美しい。中華PADと言えばプラスチッキーな外観というのが定番であるが、プラチナカラーは色味と質感はかなり良い出来。価格も今は1万2千円前後なので割安で購入できるはず。
手に入らないときは?
但し在庫の都合上手にはいらないときもある。 すぐ注文したいならこちらの在庫も見てみよう。
スペックが全く同等Teclast X80 Pro があるので上記のものを検討してみみょう。
また前世代のChuwi Hi8 製品も良かった。こちらはCPUがBayTrail世代で1280サイズの液晶と一見弱いのだが、値段が1万前後と安く売られることがある。現世代と値段が離れているのであればこちらを狙っても良いかもしれない。
10 インチ
8インチとはまた違った魅力があるのが10インチカテゴリだ。サイズが大きい=画面が見やすいという分かりやすい利点。持ち運びが懸念されるが10インチまでなら許容範囲。
今現在熱い機種は Huawei のMediaPad T2 10.0 Pro になる。Huaweiの読みは「ファーウェイ」となる。店頭のみならずニュースなどでも見かけるようになってきたグローバルメーカーで質感のクオリティも高い。こちらの製品は2万円越えになる。
本製品はオクタコアCPUを搭載している。iPadのようにサクサクというイメージではないとまではいかないが及第点。画面もFullHDサイズのIPS液晶なので美しい。
Huawei 10.1型 タブレットパソコン MediaPad T2 10.0 Pro ブラック ※Wi-Fiモデル FDR-A01W-BLACK 【日本正規代理店品】
- 出版社/メーカー: Huawei
- 発売日: 2016/06/24
- メディア: Personal Computers
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日本正規代理店品なので保証・初期不良への対応も安心。
さらに安い1万円近辺の製品も存在するが、先に紹介したONDA V80 Plusのようなintel CPUを搭載した8インチカテゴリに比べて、10インチで同等の価格帯の製品だとまだ品質が心もとない。サイズの大きさによるコスト上昇をバッテリーやメモリサイズの削減などで賄っている状態なので絶対的なオススメはできない。
中華タブレット・パッドの運用を快適にする製品
容量をSDカードによって簡単に増やせるのもいいところなので限界まで増やしておきたい。SDカードも安くなっている。アプリやデータの容量を気にせず使いたいところなので本体購入時にそろえておくのが良いだろう。 現在は32GBのSDカードも相当に値段が下がっている。
東芝 Toshiba 超高速U3 4K対応 microSDHC 32GB + SD アダプター + 保管用クリアケース [バルク品 ]
- 出版社/メーカー: 東芝
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液晶保護フィルム
保護フィルムに関しては必須とは言えない。なぜならば本体が安いからだ。保護しなくても傷がはいっても気にならない価格帯といえる。それでも保護したい場合やブルーライトをカットしたく専用製品が欲しい場合などは検討しよう。こちらは ONDA V80 Plus 専用品。
ONDA V80 Plus 強化ガラスフィルム 【MaxKu】 日本旭硝子素材採用 高透過率 薄型 硬度9H 飛散防止処理 2.5D ラウンドエッジ加工 自動吸着 液晶保護フィルム
- 出版社/メーカー: MaxKu JP
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Bluetooth キーボード
実は最近のタブレットは中華パッドといえど性能向上ゆえに、それなりにテキストを打ったり作業をするの十分な性能をそなえている。 Windows 10とデュアルブートOSの場合はExcelなどOffice製品もサクサク動く。個人的にはC2D世代のノートPCよりも「使える」という印象だ。
ただししっかりと活用するにはキーボードが必要だ。本体の値段が安いゆえに安いキーボードやキーボード一体型のケースを購入しがちだが、ある程度品質の良い外付けのキーボードがあったほうが良い。 できればBluetoothが良いだろう。USBポートはバッテリ充電などに使うこともあるので相互に同時利用できる方が良い。
私はAppleのワイヤレスキーボードやロジクールの製品、下記のAnkerのキーボードを使い分けている。Anker はモバイルバッテリーなどで有名だけどキーボードも打ちやすくてデザインもよく重量も軽いのでおすすめ。
Anker ウルトラスリム Bluetooth ワイヤレスキーボード iOS/Android/Mac/Windows に対応 ホワイト
- 出版社/メーカー: Anker
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格安中華タブレット、中華パッドの欠点は?
では格安中華タブレット、中華パッドの欠点はあるのだろうか? 先に述べたように基本的な性能は問題ない。製品によっては「Windows 10」や最新のAndroidが問題なく動作する。ただし以前より差異はないとはいえ欠点もある。
中華パッドの欠点1 電池
個人的に実感をともなう大きな問題あると感じるのは「電池」だ。「電池」に関しては容量が少ない。またはカタログスペックの割に電池のもちが悪いという事態によく遭遇する。 したがって常に充電を意識しながら使う必要がある。電池面においては「ちゃんとしたメーカー」の製品に大きく水を開けられている。
ただ大体の製品がUSBポートを通じて充電する仕組みになっていると思う。したがって汎用のモバイルバッテリーで充電できる。外に持ち出して使う場合はモバイルバッテリーを用いた運用をこころ掛けて不安を解消しよう。
その場合はモバイルバッテリーのメーカーはしっかりしたメーカーのものを選んだほうが良い。モバイルバッテリーもあたりはずれが大きいのでAnkerなどしっかりとした製品を選んでストレスを溜めないように(笑)しておきたい。
Anker PowerCore 20100 (20100mAh 2ポート 超大容量 モバイルバッテリー) iPhone&Android対応 A1271011
- 出版社/メーカー: Anker
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中華パッドの欠点2 スピーカー
これもいくつかの製品で共通して言えることだが、内蔵のスピーカーがしょぼいことが多い。タブレットの大きな用途として「動画鑑賞」を上げる人も多いだろう。手元で、ベッドサイドで映画やTV録画、YOUTUBEなどのコンテンツを楽しみたい。
動画の「画質」に関しては現代の中華タブレットならばかなり合格点を与えられるレベルにあると思う。高精細のIPS液晶を搭載している機種も多い。
問題はスピーカーなのだ。 スピーカーの音がわるくてうまく聞き取れず動画コンテンツの世界に没入できない!ということは非常によくある。またイヤホンジャックを搭載している製品も多いが、こちらからCPU処理中にノイズが乗ることもある。
というわけで解決策としてはブルートゥースを使って外部のスピーカーやヘッドセットを使用することになる。
ただし当然だがBluetoothは電池の消耗が多くなる。(近年のプロファイルのものは改善されてはいるが・・・、省電力を求めるためにBluetoothはオフにという運用もよくする)
電池とスピーカー、この2つにおいてはまだ課題が多い。ただここさえ目をつぶる、もしくは他の有効な解決策が用意できれば中華タブレットでも十分だとも言える。(ほんと惜しい!!)
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