今は夏まっさかりだ。
熱い日が続いている。こんな日は家の中でpc作業をして閉じこもるなんてことも多くなる。しかしひとつ問題が発生する。
「PC自体の発熱がものすごいことになる」と問題である。
特にノートPCの場合は顕著に現れる。
みなさんも経験があるだろう。ちょっと膝に載せてタイピングしようと思ったら、ノートPCの底面が尋常じゃないくらい発熱しているということに。(実際に低温やけどの症状が出てしまうこともあるらしいので注意)
不安にもなる。こんなに熱くなって火事にならないかな・・・とか、壊れてしまわないだろうかとか。
というわけで「ノートPCの発熱と冷却」について考えていこう。
発熱の原因
パソコンの大事なパーツであるCPUは発熱する。ノートパソコンのCPUも同等だ。たくさんCPUに負荷をかけるほど(作業によって処理を動かすほど)発熱量が増えていく。
CPUの高負荷時はまるで電球くらいに発熱していく。このCPUの熱を逃がす必要がある。逃さないとCPUは熱暴走して停止してしまう。
熱を逃がす方法は2つを組みあせて行われる。
- CPUの熱をヒートシンクに逃がす
- CPUの熱を冷却ファンで排熱する
ノートPCのCPUにもヒートシンク(熱を逃がすための熱伝導性の高い金属部品)が付属している。ヒートシンクの熱をさらに筐体の外側へつたえていく仕組みとなっている。ノートPCは設計段階ですでに筐体がある程度熱くなることを織り込んでいると言える。
そして冷却ファンで排熱する。すなわち空気を利用してで排熱する仕組みである。夏は外気の音度が高い。だから冷やすための空気の温度が元から高いのである。
さらに長年の利用により、ファンにホコリがたまりうまく冷やせなくなることがある。
ノートPCの冷却方法
対策としてノートPCの冷却方法はいくつかある。
1.ノートPCのファンの清掃
冷えなくなってきたな?と感じる場合はファンの清掃を考えよう。分解してエアダスターやブロアーでたまったホコリを吹き飛ばしたい。ただし機種によっては筐体の分解と清掃が困難なものがある。作業は慎重に行う必要がある。 ファンの吸気・排気口のホコリを取りぞくだけでもやっておきたい。
定番である、エレコムのダストブロアー。こちらの商品は逆さで使ってもOKという使いやすいもの。
電動タイプのエアダスターが登場 New!!
最近発売された電動タイプのエアダスター。こちらはガス式のものより威力は劣るけど、くり返し使えるのが魅力。
2.ノートPCのCPUグリスの塗り直し
こちらは少し上級者向けとなるが、「CPUとヒートシンク間のグリスを塗り直してみる」というのもひとつの手だ。
CPUとヒートシンクはグリスを介してつながっている。長年のりようにこのグリスが劣化して効果を発揮しなくなる場合がある。分解可能であればCPUとヒートシンクを清掃したうえで新たにグリスを塗り直すというのも考えたい。
このような熱伝導効率の高いサーマルグリスも販売されている。
【正規品 親和産業】 ドイツ Thermal Grizzly オーバークロック用特別設計高性能熱伝導グリス Kryonaut 1g
- 発売日: 2015/09/02
- メディア: Personal Computers
3.ノートPC冷却台を利用する。
こちらはノートPCの持ち味である「携帯性」に反する解決策となりスマートではない。ただデスクトップなどを持たない人でにノートPCでも重い(熱を発生させがち)な処理を継続的に実施する場合は検討しても良い解決作かもしれない。
冷却台は一般的に熱伝導効率の高いアルミなどの材質でできており、熱くなるノートパソコンの底面と間にスペース=高さを確保して、状況に応じて外部のファンで冷やす、という仕組みになっている。
エレコム 冷却台 置き台 アルミ 大型ファン×2 ブーストモード搭載 15.4~17インチ対応 USB3.0ポート×4ブラック SX-CL24LBK
- 発売日: 2017/12/28
- メディア: Personal Computers
このカテゴリーの製品は様々なものが発売されている。
こちらは非常に低価格。角度に傾斜をつけることができる製品。
4.ノートPC冷却パッド
グッズの一つとして冷却パッド(冷却シート)と呼ばれるものもある。
ノートPCの底面に貼ることにより、伝導効率を上げることができる製品。スマホにも利用できる。
おわりに
以上、ノートパソコンの冷却という観点で話をした。運用に制約がかかるのが残念だが、対策をしておこないと低温やけどや故障のリスクがあるので注意しておきたい。
最近のスマホやタブレット端末などはノートパソコンに比べると通常運用している限り、高発熱にはなりにくい。ただ1点注意したいのが「充電しながら作業をする」ことである。スマホで充電しながらゲームなどをすると、これもまた尋常とは思えない熱を発する。電池を痛めることにもなるので注意したい。
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