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自作パソコンとBTOパソコンはどう違うのか? ~BTOの特徴とメーカー製PCとの比較

自作PCとBTOとメーカー製PCの違い タイトル

 自作PC講座 第4回: 自作PCはBTO・メーカー製のパソコンとどう違うのか?

 この記事を読んでくださる方はパソコンの自作に傾いている方でしょう。しかし色々調べているなかで、BTOパソコンやメーカー製パソコンが気になってくるでしょう。

最終的にはパソコンの自作を選んでほしいのですが、BTOパソコンも良い選択です。。

パソコンが欲しい、自作に興味はあるけどどうしようかな? 迷うポイントがここですよね。「自作がいいのか?BTOがいいのか?」「それともやはりメーカー製がいいのか」という方向けの記事になります。

 

新しいパソコンの入手・購入形態は3種類

新しいパソコンの入手・購入形態は主に3種類あります。

  1. 自作パソコン
  2. BTOパソコン
  3. メーカー製パソコン

BTOパソコンは自作パソコンは似た部分もありながら、大きく違う部分もあります。詳しく解説していきます。

BTOパソコンとそのメリット

BTOパソコン とは?
BTOとはBulit To Order の英語の頭3文字を取って略したものです。CPUやメモリなどをある程度指定してカスタマイズが出来るものです。メーカー製のように完成されたパソコンを受け取りますが、注文を受けてからBTOメーカー・ショップ側で組み上げて出荷されます。オーダーメイドというとイメージしやすいでしょう。

BTOパソコンの特徴

位置づけ的にはメーカー製PCと自作PCの中間になります。

自作PCのようにCPUやメモリサイズ、HDD容量などを選ぶことが出来ます。しかし選択できる範囲は自分で自作する場合よりも少なくなります。

 

BTOの良いところ

  • CPU メモリ HDD容量などのスペックを選ぶことができる
  • CPU メモリなど主要パーツ部分のコストパフォーマンスは高い
  • OS代金も安い場合がある
  • パーツの相性は保証されている
  • 完成品を受け取るので自分で組み立てる必要がない
  • 初期不良も個別のパーツを疑う必要がなく応じてもらえる
  • 余計なプリインストールソフトが無い

普通はメーカー製PCを購入を検討するでしょう。しかしメーカー製PCはノートPCやディスプレイ一体型が主流で選択肢が少ないです。

BTOパソコンの場合はCPU・メモリ・HDD容量など性能に直結する部品についてはカスタマイズして選ぶことが可能です。これらの主要パーツは購入後から自分で交換したりすることも可能です。

また主要パーツについてはコストパフォーマンスが高く、値段を確認してみるとだいたい自作PCの個別のパーツの市場価格に近い。例えばMacとかだとパーツを1段階上げただけで市場価格の値段の開き以上に価格に転嫁されちゃいますよね。

Windows 10に代表されるOSの値段もコストパフォーマンスが高いです。

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 自作PC向けにOSとしてWindows 10 Pro を購入した場合、記事執筆時点のAmazonでの価格は¥23,000 と結構なお値段です。BTOでのOS代は単品で購入した場合に比べて安いです。同様にExcelなどが入ったOffice などもBTOの方が安いですね。

関連記事 Windows10 エディションと販売形態・価格 ~ バージョンとの違いは??

 

保証が充実しているのもBTOの特徴です。個別のパーツではなくパソコン全体が保証の対象となります。パソコンを趣味にいじっているとわかるのですが、初期不良がたまに起こります。こんな時もメーカー製パソコンと同様に一定の長い期間保証を受け付けてくれることが多いです。また期間を伸ばすようなオプションプランも用意されています。

また自作PCのように自分で組み立てる必要がなく完成を受け取ることになりますので「組み立ててOSをインストールする手間がかからない」「届いてからすぐに使える」というメリットがあります。

注:とするとBTOの方がいいのか、自作は不安だしなと思われるかも知れませんが、こちらの記事でも紹介したとおり、自作PCの組み立ては難しくはありませんので時間があるならば自作PCで良いでしょう。

自作PC講座 自作パソコンは簡単!組み立ては意外と簡単でパーツは手軽に購入できます。

 

また家電量販店で売っているメーカー製と比較してなりますが、余計なソフトが入っていないのもメリットです。メーカーが用意しているプリインストールソフトが少なく軽いです。OS以外に余計なソフトが入っていません。この辺りは自作PCと同様でBTOのいいところですね。

 

BTOパソコンの購入先とその種類

ではBTOパソコンはどこから買うのでしょうか?BTOパソコンはどこが用意しているのでしょうか?BTOパソコンも細かく見ていくと二種類に分けられます。覚えておきましょう。

  1. BTOメーカー・パソコン
  2. ショップブランド・パソコン

BTOメーカーが作っているパソコンとパソコンショップが作っているパソコンの二種類です。

BTOメーカーはよりメーカー製に近い形です。DellやLenovo、HP(hewlett packard) などのパソコンメーカーが該当します。

一方ショップ・ブランドパソコンはドスパラやパソコン工房、ツクモなどのパソコンショップが用意しています。

BTOメーカーとショップ・ブランドパソコンの大きな違い

同じBTOパソコンでもメーカーとパソコンショップ製では大きな違いがあります。

パソコンショップ製のBTOは電源、マザーボード、メモリなどのパーツは市販されている自作パーツを組み合わせて作っています。ケースだけショップオリジナルのものを用意している形です。

ショップ・ブランドのPCの中身はほとんど自作PCと言って良いかもしれません。購入した後の拡張性はほぼ自作パソコンと同じに捉えて良いでしょう。

 

一方、BTOメーカーのものでは電源やマザーボードなどのパーツもそのメーカーが作っていることが多いです。個別のパーツは市販品とは違うことも多いです。電源やマザーボードなどは独自規格で流用するのにちょっと手間がかかるなどもあります。個人的な経験からDellのPCはピンアサインも独自だったりで流用しにくい印象です。

 

BTOメーカー一覧 
  • Dell
  • HP
  • Lenovo
  • ASUS
  • マウスコンピューター
  • NEC
  • エプソン
  • 富士通

海外メーカーから国内メーカーまで耳にしたことがあるメーカーばかりだと思います。富士通やNECのように通常の家電量販店でも打っているようなメーカーPCを作っているところもあります。

BTOパソコンを用意しているパソコンショップ一覧
  • ドスパラ
  • パソコン工房
  • TUKUMO
  • ark
  • アプライド
  • フロンティア
  • サイコム
  • ワンズ

これらのPCショップならばショップ・ブランドを用意してBTOオーダーを受け付けています。

BTOパソコンの注意点

以上を踏まえてBTOにもデメリット、注意すべきポイントがありますのでおさらいしておきましょう。

 

注意点

  • マザーボードや電源などのパーツは指定できない
  • カスタマイズ範囲に限界がある
  • ケースのデザインが無難(かっこわるいものも・・・)
  • ハイエンドは価格が割高になりがち

BTOは自作と比較して、スペックは選べるけど個別のパーツひとつひとつを選ぶことは出来ません。CPUだけはどの型番のCPUを使用するか明示してありますが、メモリやHDD、SSD、グラフィックボードなど具体的な製品名まで指定することができません。

カスタマイズの範囲に限界があるのです。

注意:ショップ・ブランドのPCは市販品を使ってはいるのですが、CPUとグラボは良いものでも、マザーボードなどはエントリーモデルを使っていることもあります。そこで利益を積んでくスタイルですね。

 

BTOはコスパが良いと書いたのですが、自作と同等程度に安く仕上がるのですが、最新のグラフィックボード、CPUを積んだハイエンドPCを作るとなると割高です。それでも予算はあるし自分で組み立てるより安心という方向けです。低から中価格帯となるとコストパフォーマンスは高いと思います。

BTOのケース問題・デザイン性

BTOメーカーのケースは無難なものが多いです。作りはしっかりしています。ショップ・ブランドのケースは見た目は今っぽく仕上げられてはいるのですが、コストを削られるとろでもあり、剛性が低いエントリーレベル品質のケースだったりします。

やはりデザイン性を重視するならば幅広い選択肢がある自作が良いですね。

自作PC・BTO・普通のメーカー製PCとの比較表

BTO について分かったところで、あらためて自作パソコン、BTOパソコン、普通のメーカー製パソコンとの違いを整理します。

  自作 BTO メーカー
購入時の選択肢
パーツ交換増設 簡単 簡単*
保証 パーツ毎 PC全体 PC全体
使用可能になるまで 遅い 早い* 早い

購入時の選択肢はやはり自作が大きいです。パーツの自由度は無限大です。すべて自分で選んで組み立てるため自由度が高いです。BTOはある程度選ぶことができますが限界があります。メーカー製PCは自由度は低いです。

しばらく使っていると物足りなくなります。パーツの交換はやはり自作PCの領分です。BTOパソコンも同様ですが、BTOメーカー独自規格がある場合もあるため注意が必要です。普通のメーカー製パソコンはメモリを増やす程度は簡単ですが、スペースなどが少なく交換増設には不向きです。

初期保証はBTOと普通のメーカーPCの方が充実しています。パーツ単位ではなくパソコン全体で保証してもらえます。初心者でも安定して使うことができますね。

パソコンを買ってから使用可能になるまではやはりメーカー製パソコン早いです。BTOも到着してからはすぐに使えますが、注文後の組み立て工程があるので出荷されるまで待つ場合もあります。即日手に入れることは出来ません。

自作PCの魅力

やはり選択肢の大きさが魅力です。また後からパーツを買いた足して理想通りのPCに育て上げることができます。万一そのパソコンを解体することになっても他のPCにほとんどのパーツを移植することもできます。

なにより組み立て作業も楽しいもので、愛着が湧きます

 

BTO・メーカー製PCの推奨モデル

BTOやメーカー製PCには推奨モデルが用意されていることがあります。特定のゲームや映像編集ソフトの安定した動作を保証しているモデルです。

上の例は「PUBG推奨モデル」として売られているゲーミングノートPC。

自分のやりたいことが決まっており、確実に動くことを求めたい場合は推奨モデルを確認するのが良いですね。

BTOパソコンやメーカー製PCの初心者にも優しいメリットです。

まとめ

ここまで自作パソコンとBTOパソコン、メーカー製PCの違いについて説明してきました。特にBTOパソコンについてはメーカー製と自作で悩まれている方の中間の選択肢となります。

当自作PC講座ではできれば自作をおすすめしたいのですが、BTOパソコンも初心者の方に優しく、メーカー製PCと自作のいいところを併せ持つメリットがあります。後々の拡張性もあるので「時間が取れない」「すぐ使いたい」場合は検討してみてください。

 

自作PC講座 

第1回 自作パソコンを作ってみよう ~ 自作PCのメリット、魅力について解説

第2回 自作パソコンは簡単!組み立ては意外と簡単です。

第3回 自作PCの組み立てに必要な道具・工具 ~あると便利な道具

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